地球温暖化と都市部に発生しているヒートアイランド現象は、コンクリートやアスファルトなどによって、都市の水を蓄える機能がそこなわれていることや、太陽光による照り返しが強く都市部の気温上昇の要因となっています。
土の特性である、透水性・保水性・断熱性など、その優れた特性を活かしつつ、土のデメリットを解消した、新しい土舗装材、『リ・アース工法』で街や公園など、都市生活に自然との調和を取り入れた快適な暮らしを—。
土の特性(透水性、保水性、断熱性、蒸散性、不燃性、リサイクル性など)の優れた面を見直し、土のデメリット「乾けば土埃りになる」「水にとけて再泥土化する」等を克服するために、特殊な混和剤『FC剤』(特許取得済)を少量のセメント及びスラグとともに用いて土舗装にしたものが「リ・アース工法」です。
また、コストの面でも、それまでに廃棄するしかなかった残土のうちから有効利用が可能になるものもあり、高い効率を実現しました。
複数の無機化合物を水溶液にすることにより、アルカリ金属類および塩基が、イオン化反応を活性化させ、土に含まれるイオンとの結合をスムーズにします。その際、有機化合物〔水酸基(R.OH)(R.COOH)、カルボキシル酸基、フミン酸等〕の不安定イオンが水溶液からはじき飛ばされるため、無機イオンが安定します。
アスファルトに比べた表面温度。
外気温26℃の環境にて、アスファルト舗装の道路は45℃、土舗装の中心部は34℃とヒートアイランド現象の対策としての効果的である数値が出ています。
水がしみ込む、土の特性『透水性』を活かし、降水時でも水たまりやぬかるみがきにくいため、足下も漏れず、歩行性に優れています。
耐久性・耐候性が高く土が汚泥再土化しない舗装剤として、土の特性を活かしながら、充分な性能を保持しています。
土の特性として、『遮熱効果が高く』、『熱反射率が小さく』、『保水性を有し』、路面温度や壁面の温度上昇を防ぎヒートアイランド現象を回避することができます。
土そのものが自然の素材であり、土は無機質なので安全で清潔です。
アスファルトやセメントと違い、土を利用しているので、土舗装剤は足に与える感触が優しく、歩きやすい歩道となります。
土の風合いが周囲の自然にとけ込むので、自然との調和を保てます。